診療所について
開院のごあいさつ
春とはいえ、新型コロナウイルスの影響が重くのしかかってくる毎日ですが、皆様におかれましては、お元気でお過ごしのことと拝察いたします。私は、4月1日に父から受け継いだ鳴門市大麻町萩原の地に小さな診療所を開設いたしました。阿讃山脈の麓、徳島平野を一望できるところで、眉山が、その名のとおりの形を美しく見せています。隣には、父の陶芸作品などを陳列した「樫原道雄記念館」があり、その一部では卓球や吹き矢を楽しむこともできます。
小さな診療所にて機器も少なく、大したことはできませんが、動脈硬化の研究や今まで脳神経外科臨床の経験、10年余りのリハビリテーション医としての知識を生かして、生活習慣病対策、頭痛、肩こり、腰痛、外傷後の痛みなどについて相談に乗れれば幸いと考えています。痛みに対する局所注射、小さなケガの処置なども可能ですので、気軽に寄っていただければと思います。ただし、診療時間は今のところは午後の4時から8時までです。
また、健康スポーツ、老化や認知症、脳の働き、生活習慣病などについての講演会なども可能ですので気軽に声をかけてください。
当診療所開設の理念と診察方法
1 頭痛、肩こり、腰痛、関節痛、目まいなどについて、完全に治すというよりも、症状を緩和し、楽しく人生を送ることを援助したいと考えています。西洋医学でのペインクリニックが基本ですが、東洋医学的な呼吸法、姿勢、ハーブや漢方医学の取り入れて対応するように考えています。もちろん、当診療所で手に負えない状態については速やかに適切な病院へ紹介します。2 当院では、診察以外には簡単な検査しかできません。すでに検査を受けている場合にはデータを持参してください。血液検査や画像検査の結果を詳しく説明して対策を一緒に考えてみましょう。MRIなどの検査の希望があれば、検査できる病院に紹介します。また、健康を維持するためには、個人の既往歴、職歴、運動歴、ご家族の御病気などが大変重要と考えています。
3 既に他の病院で治療中の方には、当院に変わっていただく必要はありません。当診療所では、独自の観点から追加する治療が必要かどうかを時間をかけて検討します。いただいている薬の「お薬手帳」を必ず持参してください。
4 リハビリテーションについては、理学療法士や作業療法士はいません。主に自主トレーニングを指導させていただきます。ご希望があれば、呼吸機能の改善を目的に「吹き矢」、筋力、バランス機能の改善に「卓球」、「ゴルフスイング」などを行うこともできます。自然環境を利用して、「農作業」、「山登り」などの楽しみ方もアドバイスさせていただきます。
5 当面は午後4時から8時の診察時間です。夜間でも簡単な怪我の処置、鎮痛剤や抗菌薬の処方は可能です。
所長の経歴
氏名 樫原道治(かしはら みちはる)昭和26年生まれ
学歴
板東小学校卒業
徳島大学附属中学校卒業
城南高校卒業
昭和51年 徳島大学医学部卒業
平成22年 徳島大学大学院運動機能外科学 単位取得退学
職歴
徳島大学付属病院脳外科 医員
県立三好病院 外科
清和会 協立病院脳外科
県立中央病院脳外科
徳島大学医学部脳外科助手
ベルリン自由大学神経病理研究所
倚山会 田岡病院脳外科
県立中央病院脳外科部長、集中治療部長、産業医
県立三好病院診療部長
平成18年 虹の橋クリニック院長
平成20年 田蒔病院リハビリテーションセンター長
平成22年 ホウエツ病院リハビリテーションセンター長
現在に至る
資格
医学博士
脳神経外科専門医
日本医師会認定産業医、健康スポーツ医
脳卒中学会専門医
日本リハビリテーション学会会員
主要研究分野
脳卒中(脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血)、動脈硬化
リハビリテーション、漢方医学、産業医学
画廊
当院では、知人の絵画や作品を展示しています。第一画廊 左 露口敏幸先生 右 佐野比呂志先生
第二画廊
運動療法
1 自主トレの基本事項脳疾患や、整形外科の手術後にリハビリを目的に回復期の病棟に入院している患者さんは、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などの指導、介入によりリハビリテーションを行います。関節の可動域訓練、筋トレ、作業療法、食事やトイレなどの日常生活動作訓練、嚥下訓練は発語訓練、さらには高次脳機能訓練というのもあります。
しかしながら、24時間の訓練ではないので、出来るだけ自主トレーニングを行っていただきたいと思っています。これには、障害のない部位の訓練も重要な要素となります。一部の障害が全身の弱体化となる、いわゆる「廃用症候群」にならないためには自主的な積極的な活動が大変大事です。これは、入院していない方々にも重要と思いますので、私の考えを項目として掲げておきますので、参考にしてください。
1 姿勢 臥床から坐位、坐位から立位へ
2 深呼吸 ゆっくり、しっかり息を吐いてから吸い込みましょう
3 笑顔 笑顔をすると自分もリラックス、相手もリラックス
4 リズム 話す、歩く、食べる、一日、一週間、何事もリズムを忘れないように
5 ストレッチ 心も体も固まらないように、意識的に無理のないように伸ばしましょう
6 軽い負荷 力をつけようと思ったら、短時間でいいので負荷をかけて頑張りましょう
以上の項目に気をつけて下されば、病気や怪我、そして人生も楽しく過ごせると私は考えています。
2 「体操」の重要性について
「体操」といえば、夏休みのラジオ体操、NHKのテレビ体操、会社での始業前体操、運動会での器械体操などが思い浮かのではないでしょうか。
最近では、スマホ体操、田畑プロトコル、各種の健康体操、ヨガ、太極拳、ピラテスなど身体を動かすことの重要性が多くに人に認識されてきています。
このように、文明社会が超便利な時代となり、身体を動かさないことが原因で体の調子が悪くなっている人が沢山います。その中には、生活習慣病が進行したり、筋力低下によって次第に日常生活に支障をきたしてくる人もあるでしょう。
悪くなってしまう前に、現在の自分の状態にあった運動、体操を始めることの重要性がここにあります。
ご自分の1日の生活、1週間の生活を冷静に振り返ってみましょう。無理な姿勢を長時間とり続ける事によって体の一部に負担を生じていませんか。上半身、下半身、体幹部などの動きが少なくなっていませんか。1週間のうち3回くらいは運動をしていますか。
ご自分の運動面からみての生活の偏りを認識して、それを補うような体操を実行しましょう。体操は天気が悪くても、忙しくても、お金もかけずに行うことができます。 体操は身体の奥の筋肉や内臓にも良い刺激を与えることができます。そうすれば、全身の状態が安定して仕事も生活も楽になり、将来の病気の予防や精神的ストレスの解消にもつながることでしょう。
3 鏡とデジカメの活用
外国に比べてわが国では全身を写す鏡が少ないといわれています。しかし、最近は以前よりもよく見かけるように思います。自分がどのような姿勢をしているのかは、鏡などに移してみないと、自分では案外と分からないのではないでしょうか。時々友人に撮ってもらった写真を見て、自分が随分と年寄りじみた格好をしているのに驚くのは私だけではないでしょう。
今回、私がお話ししようと思っていますのは、仕事の姿勢についてです。仕事というのは長い時間にわたって特殊な姿勢を強いられることが多いものです。パソコン作業しかり、工場の生産ラインでの作業しかり、自動車の運転しかりです。一生懸命に仕事をしていれば、自分の姿勢などは忘れてのめり込んでしまいますね。後になって、肩が凝る、腰が痛いなどと感じることになります。
ここでお勧めしたいのは、作業中に御自分がどのような姿勢をとっているかを意識していただき、30分に1回くらいは、1分間でいいので、反対の姿勢をとって姿勢の矯正を行うことです。つまり、前かがみの姿勢であれば、身体を反らす。逆に腰を伸ばした姿勢をとる作業であれば、腰を前屈してもらうなどです。作業中の姿勢を、仕事仲間に携帯電話やスマホなどで前後左右から撮影してもらえば御自分の姿勢がよくわかるはずです。自分の姿勢、特に仕事中の作業姿勢は、自分でしっかりとチェックして悪い姿勢にかたまってしまわないようにしましょう。同僚同士でお互いにチェックし、鏡やデジカメ、できれば動画などにより確認しておけば、短時間のストレッチを行うことで肩こり、腰痛の予防、それに将来の身体の変形を防ぐ効果もあるに相違ありません。
かしはら診療所
診察時間 | 午後4時~午後8時 |
開院曜日 | 火、水、木、金、土曜日 |
休 日 | 日曜日、月曜日、祝祭日 |
住 所 | 779-0221 鳴門市大麻町萩原字東山田64-1 |
電 話・ファックス | 088-676-2655 |
ホームページ | http://kashihara-cl.com/ |