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トピックス

運動療法


1 自主トレの基本事項

脳疾患や、整形外科の手術後にリハビリを目的に回復期の病棟に入院している患者さんは、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などの指導、介入によりリハビリテーションを行います。関節の可動域訓練、筋トレ、作業療法、食事やトイレなどの日常生活動作訓練、嚥下訓練は発語訓練、さらには高次脳機能訓練というのもあります。
しかしながら、24時間の訓練ではないので、出来るだけ自主トレーニングを行っていただきたいと思っています。これには、障害のない部位の訓練も重要な要素となります。一部の障害が全身の弱体化となる、いわゆる「廃用症候群」にならないためには自主的な積極的な活動が大変大事です。これは、入院していない方々にも重要と思いますので、私の考えを項目として掲げておきますので、参考にしてください。

1 姿勢  臥床から坐位、坐位から立位へ
2 深呼吸 ゆっくり、しっかり息を吐いてから吸い込みましょう
3 笑顔  笑顔をすると自分もリラックス、相手もリラックス
4 リズム 話す、歩く、食べる、一日、一週間、何事もリズムを忘れないように
5 ストレッチ 心も体も固まらないように、意識的に無理のないように伸ばしましょう
6 軽い負荷  力をつけようと思ったら、短時間でいいので負荷をかけて頑張りましょう

以上の項目に気をつけて下されば、病気や怪我、そして人生も楽しく過ごせると私は考えています。


2 「体操」の重要性について

「体操」といえば、夏休みのラジオ体操、NHKのテレビ体操、会社での始業前体操、運動会での器械体操などが思い浮かのではないでしょうか。
最近では、スマホ体操、田畑プロトコル、各種の健康体操、ヨガ、太極拳、ピラテスなど身体を動かすことの重要性が多くに人に認識されてきています。
このように、文明社会が超便利な時代となり、身体を動かさないことが原因で体の調子が悪くなっている人が沢山います。その中には、生活習慣病が進行したり、筋力低下によって次第に日常生活に支障をきたしてくる人もあるでしょう。
悪くなってしまう前に、現在の自分の状態にあった運動、体操を始めることの重要性がここにあります。

ご自分の1日の生活、1週間の生活を冷静に振り返ってみましょう。無理な姿勢を長時間とり続ける事によって体の一部に負担を生じていませんか。上半身、下半身、体幹部などの動きが少なくなっていませんか。1週間のうち3回くらいは運動をしていますか。

ご自分の運動面からみての生活の偏りを認識して、それを補うような体操を実行しましょう。体操は天気が悪くても、忙しくても、お金もかけずに行うことができます。 体操は身体の奥の筋肉や内臓にも良い刺激を与えることができます。そうすれば、全身の状態が安定して仕事も生活も楽になり、将来の病気の予防や精神的ストレスの解消にもつながることでしょう。

3 鏡とデジカメの活用

外国に比べてわが国では全身を写す鏡が少ないといわれています。しかし、最近は以前よりもよく見かけるように思います。自分がどのような姿勢をしているのかは、鏡などに移してみないと、自分では案外と分からないのではないでしょうか。時々友人に撮ってもらった写真を見て、自分が随分と年寄りじみた格好をしているのに驚くのは私だけではないでしょう。
今回、私がお話ししようと思っていますのは、仕事の姿勢についてです。仕事というのは長い時間にわたって特殊な姿勢を強いられることが多いものです。パソコン作業しかり、工場の生産ラインでの作業しかり、自動車の運転しかりです。一生懸命に仕事をしていれば、自分の姿勢などは忘れてのめり込んでしまいますね。後になって、肩が凝る、腰が痛いなどと感じることになります。
ここでお勧めしたいのは、作業中に御自分がどのような姿勢をとっているかを意識していただき、30分に1回くらいは、1分間でいいので、反対の姿勢をとって姿勢の矯正を行うことです。つまり、前かがみの姿勢であれば、身体を反らす。逆に腰を伸ばした姿勢をとる作業であれば、腰を前屈してもらうなどです。作業中の姿勢を、仕事仲間に携帯電話やスマホなどで前後左右から撮影してもらえば御自分の姿勢がよくわかるはずです。自分の姿勢、特に仕事中の作業姿勢は、自分でしっかりとチェックして悪い姿勢にかたまってしまわないようにしましょう。同僚同士でお互いにチェックし、鏡やデジカメ、できれば動画などにより確認しておけば、短時間のストレッチを行うことで肩こり、腰痛の予防、それに将来の身体の変形を防ぐ効果もあるに相違ありません。




頭痛について


1「死ぬ頭痛」と「治る頭痛」

死ぬ頭痛
今までに経験したことのない頭痛、意識状態に変化のある頭痛、悪化する頭痛などは生命に危険がある頭痛の可能性が高いので緊急で脳外科や神経内科のある病院を受診しましょう。
病名としては、
① くも膜下出血、動脈解離
② 脳内出血、脳室内出血
③ ヘルペス脳炎、髄膜炎
④ 脳腫瘍などの可能性があります。

治る頭痛
長期にわたって繰り返す頭痛には、
① 慢性頭痛(いわゆる頭痛もちの頭痛)として、3種類の頭痛があります。第一に筋緊張性頭痛、年配のかたの肩こりにともなう頭痛といってもよく、姿勢など生活習慣の改善が必要な場合が多くみうけられます。次に、若い人に多い片頭痛があります。仕事に支障を来たすようなことも多い、繰り返す強い頭痛ですが、トリプタンという特効薬が発売されています。前兆があったり、音や光に過敏になります。三つ目は、頻度は少ないですが群発頭痛という種類で中年の男性に多く、1ヶ月くらい頭痛発作を繰り返します。トリプタンの注射薬や酸素の吸入が改善効果を示します。
② 副鼻腔炎(蓄膿症)も頭痛の原因になります。耳鼻科で治療をして改善します。
③ 頸椎症や頚部の加齢にともなう後頭神経痛がありますが、整形外科やペインクリニックでブロック注射をすればたちまち改善します。ビタミンB12の静脈注射によっても効果が得られることもあります。

手遅れになると危険な頭痛
① 帯状疱疹、失神が顔面や後頭部に出ます。治療が遅れると頑固な神経痛を残します。急いで皮膚科で治療を受けましょう。
② 慢性硬膜下血腫、3ヶ月以内に頭部打撲のある方に生じますが、頭を打った記憶がない場合もあります。脳外科で簡単な手術をうけると治りますが、治療の遅れは寝たきりや死亡に至ることもあります。
③ 側頭動脈炎、側頭部の皮膚の血管が腫れて痛みます。内科でステロイドを内服して改善しますが、進行すると失明することがあります。
④ 緑内障、目のあたりが痛み、視野が狭くなります。手遅れでは失明してしまいます。
⑤ てんかん発作のあとで頭痛が残る場合があります。発作は自分では気がつかないことが多いので、様子がおかしく呼びかけに返事をしないような場合は、神経内科で診察をうけましょう。
⑥ うつ病も、頭が重くて元気がないという症状を示すことがあります。いろいろ調べても異常が見当たらない場合は、精神科でも相談するのがよいかもしれません。

頭痛の原因を調べるのに必要な検査
問診、視診、触診などの他に、診断を確実にするためには、
① 頭部(頚部)のCT、MRI検査
② 髄液検査(腰椎穿刺)、軽いくも膜下出血や髄膜炎、脳炎が疑わしい場合に行います。
③ 眼圧測定、脳波、血液検査、側頭動脈生検などが必要な場合もあります。
かかりつけの先生や頭痛外来で相談していただき、精密検査が必要と思われる場合はそれぞれの専門の先生に紹介していただきましょう。

2 最近増加している後頭神経痛について

後頭部周辺に数秒間出現する頭痛が最近増加していいます。繰り返し起こり、ズキッ、ジカッ、ザクッなど、結構強い痛みのため、患者さんは脳の病気でないのかと心配になり受診されます。片側に起きることが多いので、片頭痛ではないかと考えられる場合があります。
原因のほとんどは、肩こり、首こりによって首筋の筋肉や筋膜が硬くなり、その部位を通過している後頭神経(主に頭皮に分布する)が刺激されて痛みを生じることによります。しかしながら、まれには奥にある椎骨動脈の異常が原因となることもあるので、油断はできません。上部頸椎の異常が原因である場合も時にあります。
以前は、年配の方で、骨や筋肉が老化している状態が基盤にあり、急に力仕事や長時間の草取り作業などで神経痛が誘発されることが多かったのですが、最近は比較的若い年齢の方にも生じるようになっているようです。パソコンやスマホの長時間使用、肩周辺の運動不足、精神的なストレスなどが原因として重要になってきたのではないでしょうか。先日は、小学生が、この神経痛で受診したのには私も驚きました。
心配性の方には、椎骨動脈を調べるためにMRI検査を行うこともあります。症状から頸椎に問題があるようなら頸椎の検査を行います。
治療は、自然に改善することが多いので、原因の説明を行って様子をみることになります。痛みが強くて不眠になるようであれば、筋緊張を軽減する薬を夕食後に短期間服用していただきます。時折ですが、後頭神経科過敏状態になり、頭皮や頭髪に触れても異常な感覚を生じる場合もあり、過敏状態を改善する薬を用いる場合もあります。
肩こりの自覚がなくても、パソコン作業などの合間には、適宜休憩して肩や目の緊張をとるような体操などを行なうようにお勧めしています。

認知症


1 わたしの物忘れ人生、良いこともあります。

外来で診察をしていますと、70歳を過ぎた方々が受診されます。そうして、「最近、物忘れがひどいので、調べてほしい」とおっしゃいます。
ところが、わたしは小学生のころから物忘れが結構ありました。たとえば、休みの日にも学校へ通学して誰もいないのに驚いたり、また、帽子を被ったまま帽子を探し回ったり、簡単な漢字を忘れて100点を取り損ねたりしていました。その後も、暗記ものには苦労しています。いくつかの物を覚えるためには頭の文字を並べて呪文のようにしてみたり、忘れたものを思い出すのに「ああ、あい、あう、あえ・・・」と順に唱えてみたりしていました。最近は、その根気もなくなってきましたが・・。高校の時には、数学や物理の公式でさえ忘れてしまっていたので、時間をかけて公式を導いてから問題を解き始めるので、いつも時間が足りませんでした。そういう訳ですから、私は「覚えることに多大な時間をかけた結果」大学にも入学し、医師免許もいただいたという訳です。ですから、70歳を過ぎてから「物忘れが・・・」という方には少々腹立たしい感情を抱いてしまいます。
でも、物忘れの好いことも結構あります。人生、腹立たしいことにも出会いますが、少しすると殆ど忘れてしまい「何で腹がたったのか」分からなくなります。結果的に、腹立たしい時間が少なくてすみます。何かをやってやろうと大志を抱いても直に忘れるので努力をする必要がありません。人の名前や言われた用事を忘れるので、大きな期待を寄せられることもありません。そいうことで、自分の趣味に合った人生を歩みやすくなるのです。逆に、物を覚えすぎる人は、「あれもこれもしなければ」と、苦労がついてまわりやすいかもしれません。
以上、私の場合は若いころからの物忘れではありますが、一般の方では年配になってから物忘れを自覚することが多いのでしょう。物忘れは良いこともありますので、覚える仕事は若い人やコンピューターにまかせて、くよくよせずに御自分なりの物忘れ人生を楽しんでいただきたいと思います。

腰痛症


腰痛コルセットの功罪

腰痛の対策としてコルセットを着用している方は結構おいでると思います。腰痛と言えばコルセットと考える方々も多いことでしょう。今回は、コルセットはなぜ有効か、問題はないのかということを考えてみましょう。
まず初めに、コルセットには種類があるということをご説明します。手術や腰椎の骨折などの後で使用する硬性コルセット(場合によりギプス)は、腰椎の動きを厳しく制限する必要がある場合に入院中に用いられます。次に、硬い金属の支柱が数か所に入っている半硬性コルセット、腰をきっちりと締め付ける、昔西洋の貴族の女性が使ったようなダーメンコルセットなどは、退院後に生活をしながら腰椎の動きを制限しておく必要がある場合に用いられます。三つ目は、通常、腰痛などに際して使用され、スーパーマーケットなどでも売っているソフトコルセットや、幅の広いベルトのようなタイプのものです。
各タイプのコルセットは、それぞれの病気やケガの状態に適したものを用いる必要があるので、整形外科の先生と相談しながら使用する必要があり、このことは大変重要です。手術を要するような病態の患者さんがソフトコルセットを用いても全く効果が期待できないでしょう。詳しく神経症状を診察してもらいCTやMRIにて原因を検討すれば、手術をするかしないかに拘わらず、ただしいコルセット種類を選ぶことができるでしょう。
  よく患者さん達が話しているのを聞くと、「このコルセットはきついので幅を短くしてもらいたいとか、軟らかいものに変えて欲しい」というのがあります。御高齢の方の場合には、手術後の骨が癒合して安定するのには何カ月もの時間が必要です。あせりは禁物です。次に「コルセットが胸に当たって痛い」というのがあります。これは、背筋が伸ばされずに、コルセットにもたれかかる姿勢になっていることが原因である場合が多いようです。正しい姿勢をとっていただくか、コルセットを腰骨(腸骨)にしっかりと押し下げて装着していただければ胸を押さえて痛むことはないでしょう。時折「病院に来るときだけコルセットを着けている」とか、「病院にくるのでコルセットを外してきた」という方がおいでます。コルセットは通常、継続して装着する必要があるので、可能な限り着用していただき、外す場合でも、装着しているのと同じような体位を保持しておく必要があります。くれぐれも、コルセットを外して腰を曲げたりして、折角の治癒過程を台無しにしないように御願いしたいと思います。また、骨は動かさなくても、背筋、腹筋、大腰筋などは衰えないようにトレーニングをすることが肝要ですので、重要なリハビリテーションとしてコルセットを着用している場合の運動の指導を受けていただきたいと思います。
  軟性(ソフト)コルセットには、褌(ふんどし)を締めるような効果もあります。こころを落ち着かせ、下半身に力をいれるには腹直筋を緊張させる腹圧を上げる必要がありますが、褌や帯、幅のあるベルト、そして弾力性のあるソフトコルセットは腹直筋を補助して腹圧を上げやすくします。腰痛持ちの方が、コルセットは効果があると感じる原因はこの点にあることが多いのではないかと考えます。
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かしはら診療所
当院前の「蜂須賀サクラ」と東側の「樫原道雄記念館」
父樫原道雄は、大正13年当地に生まれ、第二次世界大戦後は4年間シベリアに抑留されました。帰国後は農業に従事し、葉たばこ耕作に専念しておりましたが、妻の病気に伴い農業の継続を断念し大塚家具の下請け木工業を営む傍ら、自宅で子供の頃からの夢であった自宅近くの陶土を用いた作陶を楽しみました。シベリアで覚えた全粒粉を用いた黒パン作りも普及しようとしておりました。
「記念館」には92歳で亡くなったあと残した多くの陶芸作品、木工品、シベリア関連の書籍などを展示しています。
また、空きスペースを利用して、卓球、吹き矢が楽しめるようになっています。
かしはら診療所 お知らせ
かしはら診療所
かしはら診療所をご利用される際に、PC、スマートフォン、タブレット端末において
閲覧頂けるようにホームページを公開いたしました。
利用いただく際に便利な情報や、皆様の健康管理、医療に関する情報を提供してまいります。
最新情報や芸術作品のご案内なども掲載致しますのでどうぞご活用下さい。
http://kashihara-cl.com/
かしはら診療所
かしはら診療所 お知らせ

診察時間 午後4時~午後8時
開院曜日 火、水、木、金、土 曜日
休日   日、月曜日、祝祭日

住所 779-0221 鳴門市大麻町萩原字東山田64-1
電話、ファックス  088-676-2655


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