お知らせ

診察時間変更と年末年始の診察について
12月の診察時間変更
12月18日金曜日 午後5時から
12月24日木曜日 午後5時からとなります。

年末年始の休診予定
12月31日木曜日から1月3日月曜日まで休みます
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kashihara-shinnryousho@outlook.jp
動脈硬化の進行を予防する方法について
はじめに
私は医師として動脈硬化の研究に従事し、動脈硬化の進行により生じた脳卒中の診療に従事してまいりました。その経験を通じて得た、動脈硬化性疾患を予防し健康長寿に至る方法について記述したいと思います。

動脈硬化に大きく関連する因子
1 年齢 年をとるということは基本的に何か、といわれると困りますが、年齢が動脈硬化に重要であることは疑いがありません。
2 高血圧 高血圧症自体が動脈硬化の結果であると言われればなんとも言いようがありませんが、高血圧症が降圧剤によって治療可能であるからには、高血圧が更に動脈硬化を助長する大きな要素でありますから、高血圧を治療することは重要となります。
3 糖尿病 糖尿病が動脈壁の粥状硬化を急速に進行させることが分かっています。また、糖尿病も治療可能な病気でありますので、糖尿病の予防と治療は重要です。
4 高脂血症 高コレステロールは、かつては肉食主体の欧米の疾患でありましたが、最近は我が国においても肉食が好まれるようになり高脂血症の人口が増加しています。私は若い頃、高コレステロールのウサギを用いて短期間で粥状硬化を作成して、その出来方を電子顕微鏡で観察いたしました。
5 精神的なストレス ストレスは、交感神経を興奮させ、様々な因子を介して血圧を上げ、血管を収縮させ、血液を固める方向へと誘導します。ストレスが持続することにより、動脈硬化が生じてしまうことになります。
6 遺伝 家系により、寿命が影響を受けていることは、皆様受け入れてくださるでしょう。理由については、現在進行中の遺伝子研究が徐々に明らかにしてくれるでしょう。

「理解を深める」ために
上記の動脈硬化因子についての理解を深め、具体的な行動に結びつけることが、動脈硬化を少しでも遅らせることにつながると考えます。結果的に年齢に比して若い体や頭脳を持ち、健康長寿を達成することになるでしょう。
若い頃には、化粧で美しく見せるのもよいでしょうが、中年以降は皮膚の下の健康の方が重要です。医学的なチェックを継続して、異常があれば可能な限り早めの対応を行いましょう。高血圧症、糖尿病、高脂血症、肥満、喫煙障害などは生活習慣病とも言われるように、その発病と進行に生活習慣が大きく関わっています。生活習慣を変えることには、自分の考えを修正することが出発点になります。自分の考えの問題点がしっかりと修正できれば、陽明学で「知行合一」といわれるように生活習慣を変え、生活習慣病の発病を防ぐことが可能となってきます。精神科や心理学でも「認知行動療法」といわれて、問題となる行動を変容する方法として確立されています。偏っている食習慣、運動不足、喫煙、いらいらする心理状態などを自分の個性だと間違って認識している方も多いのではないでしょうか。若い頃に元気で体力抜群、頭脳明晰であっても、その後もその状態が維持できるとは限りません。自分自身の現状を冷静に理解し、専門家に冷静な分析を依頼し、改めるべき生活習慣があれば修正し、新たに始めるべき生活習慣があれば、決断して取り組むことが、頭脳が若いことであり、肉体を若く保つ手法でもありましょう。

当院で行いたいアドバイス
私は、産業医として多くの方の検診データを拝見してきました。しかしながら、生活習慣を改善し検診データを正常な方向へと改善することが非常に難しいことを痛感しています。病気が重篤な局面に達してから、やっと生活習慣を変えるのは遅きに失するというよりは、大変もったいないことではないでしょうか。なぜなら、生活習慣を変える手法もあり、生活習慣は変えることが難しくても有効な薬はすでに開発されているのですから。
当診療所では、ひとりひとりの検診データ、検査画像、個性などに応じて、的確なアドバイスを行い、自ら健康長寿へと邁進していただけるように御援助できればと考えております。


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